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【ダイエットと漢方】


こんにちは。

 年末の大掃除と年末年始の買い出しでお忙しい時期になりました。お仕事の方も仕事納め、忘年会などひと段落ついて皆様疲れていませんか?風邪が流行っておりますのでお体お疲れの時はすぐに温かくして栄養とって休まれてくださいね。

 この時期、【無理はしない!】、【しっかり栄養とってしっかり休む!】【体を冷やさない!】少なくとも後者2つは心がけたいところです。

 さてこの季節、どうしても気になるのが食べたものとそのカロリー、その結果である体重の増減。。。あまり目を向けたくないところですが今回の記事はダイエット、肥満について中医学的に考えていきたいと思います。

 体重増加の原因はなんといっても食べた量のカロリーと消費した量のカロリーの差。食べた方のカロリーが過剰ですとお体はそのカロリーを蓄える方向に持っていってしまいます。これ、栄養を溜め込むっていうのは生物学的にしょうがないんですけれどね。

 特に気にしたいのが夜にたくさん食べる習慣、清涼飲料水などの飲み過ぎ、アルコールの飲み過ぎ、ストレス、運動不足などが挙げられるかと思います。また、年代別でも太る理由はそれぞれ違ってくるかと思います。

 10代であればファーストフード、清涼飲料水、スナック菓子の食べ過ぎ、お受験などで夜食をとってしまって朝食が取れないという夜にたくさん食べるパターンの繰り返しなど、

 20代以降であれば運動量の激減、頻回の飲み会などでの高カロリー、高脂肪食の摂取など、

 40代以降であれば上述の20代以降の原因に輪を掛けて色々なところから来るストレス。またそれに伴うやけ食い/やけ酒など。年齢とともに筋肉量(質も)の低下とそれに伴う基礎代謝の低下などもあります。

(補足 夜に食べすぎると太りやすくなる:コレステロールは夜に作られやすいという特徴があります。現在いろいろコレステロールに対する薬が出ているかと思いますが夕食後に飲むのが多いのはこの為です。もちろん朝飲んでも夕飲んでも効果的に変わらない薬も開発されてきております。)

中医学では肥満を【痰湿】と考えます。

 痰湿とは脂っこいもの、甘い物の食べ過ぎやお酒の飲み過ぎにより生じます。痰湿が長期にわたって体内に停滞し、筋肉と皮下に蓄積すると肥満になると考えられております。痰湿の主な症状は胸脇部張満感、悪心、食欲亢進、体が重たくなるといった症状が出てきます。

そこでお身体に溜まった痰湿を取るための漢方薬の登場です。

 痰湿を取る漢方薬をお選びする際は舌の状態を拝見してむくみや瘀血の具合を伺ったり、熱っぽいか冷えているかいろいろ事細かにお伺いします。

 お伺いする過程で場合によっては血の滞りが合わさっている場合には血の滞りを改善させるお薬をご用意したり、イライラが食欲過多、痰湿の原因になっている方には気の滞りを改善させたりするお薬をご用意することがございます。お体の気と血と水の巡りを整えて痰湿をとっていきます。

 なお、【ダイエットの語源は『日々の食事、規則的に食べる物』が語源でございます。日々の色々な習慣がとても大切になってきますので食生活、特に間食、アルコールの有無、運動量などもしっかりお伺いいたします。

 漢方薬は同じ病気や症状でも同じ漢方薬でいいとは限りません。年齢、性別、筋肉量、置かれている環境(ストレス)タイミングなどによって薬を使い分ける必要が出てきます。同じ漢方薬を使って効果が出る方と副作用のほうが強く出てしまう方がおりますので十分注意が必要です。

漢方薬で痩せるのか?

ここ、すごく皆様がご興味あるところかと思います。

 実際に問われたこともあります。もし痩せるのであればそれは薬とは言わないのではないか?と、までも。

 確かに下す薬草が入っている漢方薬であれば【下痢で痩せる】、代謝をあげる薬草が入っている漢方薬であれが【代謝が上がって痩せる】など考えられます。

 ですがそれら漢方薬が本当にその人にあっているかどうかが問題です。お体にあっていないのに飲んで下痢を起こし、痩せたけれども手足まで冷え切ってしまって日常に不具合が生じてしまっている。お体にあってないのに飲んで痩せたけれども暑くなり過ぎてのぼせ、ほてってしまう。汗が止まりづらくなる、胃に差し支えてしまうなどの症状が出る可能性があります。どこを判定基準にするかにもよりますが漢方薬は痩せやすく太りづらい状態、お体にとって【中庸】に整えていくものだと御認識いただければいいのかと思っております。

 食べたいものを食べたいだけ食べて食生活をまったく見直さないのに漢方薬を飲んで痩せる、これはもし痩せたとしても漢方薬がない生活に戻ったらリバウンドする確率は高いことが簡単に予想できますよね。(この状態ですと漢方薬を飲んでいても生活に支障がきたしそうですが。。)

 漢方薬でのダイエットは、【漢方薬のみに頼る】ダイエットではなくて、【少なくとも漢方薬と食事で日常生活を見直す】ダイエットだと思っております。

 もちろん当店でもお引き受けいたしますがその際は食事面のこともしっかりお伺い、ご提案いたします。もちろんダイエットの最中、気持ちが萎えてくることもあるかと思います。そこも一緒になってどうすれば目標体重に近づけるかなど考えていきます。ダイエットをしたい!減量するんだ!というそのお気持ちを大切にして二人三脚で寄り添いその方にとって一番いいやり方を考えていく。それが当店がご提供する漢方でのダイエットです。

漢方薬局 The Herbalist

店主 拝


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