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【お屠蘇のお話】


 お屠蘇、皆様はお飲みになられますでしょうか? 

 今回はそろそろ時節柄、お屠蘇を取り上げてみたいと思います。

 お屠蘇の原型は後漢(三国志の時代)の医師、華佗 によって考案され、日本には嵯峨天皇の弘仁年間(810-824) に唐の蘇明が和唐使として訪れた際に伝わったとされています。

 時折流行する疫病に加え、今ほど健康的な生活を送っていたとは言えない平安時代の貴族間では大いに歓迎され、白散、土嶂散とともに屠蘇の服用は朝廷における元旦の行事とされていた様です。

 平安時代から時は流れて16世紀(戦国時代から安土桃山時代)。屠蘇散が普及していくにあたり、曲直瀬道三という漢方医が原型のに含まれている性質の強い生薬を削って今のお屠蘇の大元ができ、江戸時代に馴染まれた様です。

 江戸時代、ここで大衆に広がったようですね。まだ平均寿命も今のように80 年、100 年とはいかず、あって50 年ちょっとの時代、お屠蘇を頂いて健康に一年を過ごしたいという丁寧な思いが感じられます。

 少しでもこの丁寧な日本の文化を後世に残していきたいですね。こういった漢方に係る伝統文化を残すのも漢方をメインに扱っている薬局の使命のうちの一つかと感じております。

 年末に向けてご準備いろいろあるかと思いますがお屠蘇、まだまだ販売しております(¥200/個 税込)。大晦日の夜に味醂又は日本酒180mL で一晩漬けていただければ元旦、美味しいお屠蘇が飲めます!又新たな一年の健康を祈念してどうぞご賞味くださいませ。

お屠蘇の構成生薬です:

ミカン皮:シナモン:オケラ (植物です白朮・蒼朮の原料です。):サンショウ:ハマボウフウ:丁子:キキョウの根

※お屠蘇、上記で構成されておりますのでミルクティーと一緒にしていただくとチャイにもなったりします。またカレーなどの下味、隠し味としても使うことできます。


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