
【代表挨拶】
この度、ご縁を頂き世田谷区赤堤で開局いたしました。当薬局では患者様の想いを大切にし、患者様の治療の選択肢をさらに増やせる薬局であること。決して諦めない、患者さんと同時に物事を考えて真摯に向き合って患者様にとって一番いい方法をご提案する薬局であること、患者様にとって来ていただいてホッとする、なんでも話せる薬局でありたいと思っております。
漢方薬局 The Herbalist
代表薬剤師 新井 隆史
当薬局は処方箋は必要ございません。いらしていただき、症状、お気持ちをしっかりお伺いしたうえでお薬をご用意いたします。もちろん風邪や急な発熱から打ち身・捻挫、気象病、日焼けし過ぎて真っ赤になってしまった肌、子供の夜泣き、不安や軽いパニック等に対してもご対応いたします。当薬局は進化し続ける医療の中で漢方薬局はこのままでいいのか?現代の漢方薬局とは何か?と常に問いかけていきたいと思っております。
なお当店は薬屋ではございますが『皆様に薬を売る』ことが目的ではなく、『皆様に健康になっていただくことを売る』言うなれば『コト売り』でお役に立っていきたいと思っております。薬は皆様が健康になっていただくことの手段であって商売の目的ではございません。皆様のお悩み、ぜひぶつけてください。一緒に真剣になって考えていきます。
【当店が古方派で漢方薬局を開いている理由】
現在の日本における薬局数は厚生労働省の厚生統計要覧 (令和6年度) 第2編 保健衛生 第4章 薬事によれば62,828 軒あるそうです。
漢方専門の薬局はそのうち何割を占めるのかまではデータに記載なかったのですが、今の医療状況を鑑みるにマイノリティーであるのは確かだろうと思います。そのマイノリティーの中でも中国で文化大革命の時に再編された『中医学』をベースとして物事を考える漢方薬局さんと江戸時代に日本で特に花開いた『傷寒論/金匱要略』をベースとして物事を考える漢方薬局(いわゆる古方派の漢方薬局)さんと大きく別れます。当店は後者、古方派の漢方薬局でございます。
なお、現在の日本の漢方専門薬局のメジャーは中医学で物事を考える漢方薬局さんでございますので当店はマイノリティーの中のさらにマイノリティーに属します。
では今、なぜ当店がマイノリティーの中のマイノリティーを敢えて選んでいるかについてですが、色々理由はあります。今回はその中でも特に大きな理由を3点をご紹介いたします。
1点目:それは店主自身が古方派の漢方薬局さんに親指第二関節ほどの大きさのいぼ痔を二週間満たないうちに治してもらったというご恩があります。
患ったいぼ痔は病院の薬を使ってもびくともせず外科医からは『いつオペ室の予約を抑えようか』と言われる始末。ですがそこは内科病棟をメインに働いてきた14年目の薬剤師、『薬でどうにか絶対に治してやる!』という意地がありました。
どうしても病院の薬で治せない痔に対して薬物療法の最後のアプローチで漢方薬を考えました。
漢方薬、薬剤師2年目から月一の勉強会に参加していたのですが全く処方が出てきません。恥を忍んで知り合いの古方派の漢方専門薬局の門を叩いたところ『2週間分出すからこれ煎じて飲んでみな。』と。
まず1週間目で親指第二関節ほどのいぼ痔が小指の爪の大きさまで急激に小さくなり、2週間目で全く綺麗にいぼ痔がなくなったのです。いぼ痔を患っていた時はトイレのウォシュレットがとても滲みて拷問でしたがその拷問から解放されるのこの感動をどう表現すればいいかわからなかったです。この悩みから解放される感動を、一人でも多くの方に提供していきたく古方派の漢方薬局を選んでおります。

2点目が現在調剤を行なっていて特に気付かされるのですが古方派の漢方処方自体がとても洗練されていることです。引き算の美学といったらいいのでしょうか、最低限の薬草の種類とその薬草の最低限の量でちゃんと効果を得られるように処方が組まれているのです。ちょっと具体例を上げると大建中湯、飴と生姜と山椒と人参です。これでお腹の冷えたことによる不調を改善できるのです。このようなどこにでもあるようなものをつかって的確に症状を治す仕方に店主は芸術性を感じております。
当店は薬局ですのでいらしていただいているお客様/患者様には何がなんでも良くなっていただかねばなりません。店主として、いらしていただいた方々に良くなっていただく努力は惜しみません。いらしていただいた方のお悩みをわかって差し上げて同じように感じられて他の医療機関よりも短期間、一日でも、一分でも、一秒でも早くお悩みを改善して差し上げたいという願いを持っております。

薬研で各種スパイス/ハーブをすりつぶしてカレー粉などを作るワークショップもできたらいいなと準備しております。
3点目が上の2点を踏まえてなのですが『この学問を私たちの代で終わらせてはいけない、絶やしてはいけない。先輩から受け継いだこの日本で発展した古方漢方をどうにかして後輩まで伝えて差し上げねばならない!』と強く感じているからです。古方漢方は、いわば日本の伝統文化です。江戸から明治時代に入る時に漢方自体が消えかけましたがそれでも厚い志を持たれた諸先輩方が何代も何代も大切に伝えてきた伝統です。この伝統文化を私たちの代で易々と絶やしてしまうには勿体なさすぎるしなにより紡いできていただいた諸先輩方に申し訳がたちません。この古方漢方、むしろ再興して海外に広めていくぐらいにしてもいいのではないかと思っております。
こんな思いを持ちつつ【令和時代の漢方薬局】とはどのような漢方薬局か模索しながら古方派の漢方専門薬局を開いております。
長文、駄文、お付き合いくださり誠にありがとうございました。
漢方薬局 The Herbalist どうぞよろしくお願いいたします。
経歴:
2008 年:昭和薬科大学 卒業。
2008 年:北里大学 北里研究所メディカルセンター病院 (現:北里大学メディカルセンター) 薬剤部
病院薬剤師 2年目から古方漢方の勉強会、朴庵塾セミナーに参加し傷寒論/金匱要略を学びはじめる。
2013 年:東京医科歯科大学医学部附属病院 (現:東京科学大学) 薬剤部 血液・膠原病リウマチ内科病棟、手術室、口腔外科病棟等を担当
2022 年:漢方みず堂 また、同年から漢方collage 代官山 戸田先生に師事し現在に至る。
2024 年:世田谷区赤堤にて漢方薬局 The Herbalist 開局
【薬局概要】
薬局名 | 漢方薬局 The Herbalist |
管理薬剤師 | 新井 隆史 |
所在地 | 〒156-0044 東京都世田谷区赤堤3丁目3-11 プロスペリティ赤堤102 |
連絡先 | 固定電話:03-6739-5998 携帯電話:090-7762-8931 E-mail:pharm.the.herbalist@gmail.com LINE ID:@795slqrj |
営業時間 | 9:00-20:00 |
定休日 | 月曜日、木曜日、祝祭日、その他年末年始等 |
許可証 | 薬局開設許可証: 6世保生薬984号 薬局製剤製造業許可証: 6世保生薬985号 薬局製剤製造販売業許可証: 6世保生薬986号 |
設立日 | 2024年7月29日 |